フリーランスになって、1年が過ぎた
去年、会社を辞めて1年以上が過ぎ、確定申告も無事に終わったのでフリーランスの生活の振り返りと近況をまとめます。
退職、休暇、フリーランス活動の経緯
前述の退職エントリを書いたけど、2013年終わりから2014年に掛けて体調が悪かったこともあり、退職後の2ヶ月強は、まったりと生活をしていました。休暇の期間は飲みや食事に誘ってもらって、家に引きこもることも無く、本当に有り難かった。
誘いをもらう中で、暇だったら仕事受けてくれない?という話をもらって、これだったら身体に負担を掛けず、ストレスも感じずに出来るかな、と思って OK したのが3月の始めくらい。元同僚(元上司)からの依頼で仕事自体は、6月頃に立ち上がる話で結構先の話でした。
もう1件、古巣の偉い人から、性能面で問題が出ている案件があって、暇だったらパフォーマンスチューニングをやってもらえない?と打診があって、4月中旬くらいからフリーランスでの仕事が始まりました。
たまたまが重なり思ったよりも早く働き始めることになりました。 もし具体的な話が無かったら、半年くらいは休暇を取っていたんじゃ無いかと思う。
フリーランスでの仕事
フリーランスになってからの仕事はプログラミングに限らず、インフラのことやら、設計に関してまで幅広くお手伝いさせてもらってます。
4月下旬から7月始めくらいまでは、自宅で仕事はせず、依頼先のオフィスに常駐する形で仕事をしていました。 プロパー社員ではないので、出社時間は割と緩く「これくらいの時間に来てくれればいい」くらいの縛りでした。
そして7月以降は持ち帰りで仕事をする形に移行して、それ以降は基本的に自宅で仕事をしています。
この7月からの案件は新しく覚えないといけないことも多かったので、ほぼフルパワーで働いていました。この時期にやっていたことは、Laravel 入門記としてまとまっています。
今ではLaravelの書籍も出てますが、Laravel 5.1 を使うときの参考にしてもらえたら嬉しいです。
恐らく現時点で一番まともな Laravel 書籍はこちら。
でも読んでないから何とも言えないです。ただ、5.1 対応なのがこれしかない…。
その後、元々仕事でお付き合いのあった、時雨堂の Anzu の立ち上げのお手伝いをしました。
時雨堂との仕事は、教えてもらうことも多く、レベル上げになってます。 年明けからはインフラ管理のタスクも多く、独学で何とかしていた ansible の使い方に関してもアドバイスをもらえて成長した感じがします。
最近は時雨堂と薄く長く仕事をしながら、去年にも仕事受けた会社の依頼でリアルタイムシステムのバックエンドの設計などをやってます。
収入など
2015年のフリーランス活動は、 4月下旬〜年内いっぱいでした。 フリーランスの稼働の実体としては、5月から9月までは100%くらい、それ以外は50%以下の稼働でした。 1月は社員だったので、1月と2月の給与と1月に出た賞与があり、3ヶ月分くらいの給与所得がありました。 事業所得と給与所得を合わせると、会社員時代の所得を少し超えるくらいでした。
手元に残る収入としては、会社員時代とそれほど変わらなかった 2015 年ですが、家賃や光熱費の一部、通信費は事業の経費として落としています。 特に家賃は会社員の時から払っていたので、一部が経費になった分、自分で出している家賃は下がったことになります。 他にも NAS や、大きめのディスプレイ、スキャナーも仕事で使うものなので、これらは経費で買っています。
上記のお仕事の収益とは別に、中小企業退職金共済の退職金がもらえました。 退職金は税制的にも優遇されるので、非課税で額面の金額が全て振り込まれました。
2016年の見通しはまだまだ分かりませんが、消費税を払わずに済む範囲で仕事をやっていけたらいいなと思っています。
また今後は、個人型確定搬出年金に加入するとか節税はもうちょっと頑張っていきたいなと考えてます。
フリーランスになって変わったこと
持ち帰りで仕事をしているときは、出社や通勤に時間を縛られないことで割と自由に使える時間が増えました。 また、経費を自由に使えるのは会社員には無かったメリット。
その一方で、見積書の作成、請求書の発行、領収書の処理とかの雑務が増えました。意外と面倒。
あとはエンジニアだったことも大きいと思いますが、お金の話をしなければいけないこと。 別にお金の交渉は良いのですが、安請負をしたときに自分に跳ね返ってくるのが辛いところです。
会社員であれば、収益になっていない仕事をしていても給料は出ますが、フリーランスはそうも行かない。 こんな時に、本当に会社員は守られているのだなと感じます。
確定申告
フリーランスでは必ずぶち当たる確定申告。
フリーランスで働き始めてすぐに、個人事業と青色申告の申請を管轄の税務署で行いました。
帳簿の管理は使っている PC が Mac だったので、クラウド会計サービスに絞り、freee と契約しました。 また請求書とか見積書の発行のために misoca も使っています。
青色申告特別控除を受けるための発生主義の複式簿記は、自信が全く無かったため、帳簿付けをサポートしてもらえる会社を紹介してもらい、2015年度の確定申告は自分で帳簿付けして、レビューしてもらう契約をしました。
小売業ではなく仕訳の件数が増えないため、10万円くらいで税理士の証明付き対応してもらえました。聞いた話だと帳簿付けを自分でやらずにお任せても 15 万円くらいが相場のようです。控除額を考慮すると帳簿付けをお願いしても節税になるので、現金主義の10万円控除となるよりもオススメです。
ちなみに 2014 年から白色申告でも帳簿付けが義務化されてます。既に白色を選ぶメリットが無くなっているので、青色で特別控除を狙ってみてください。
まとめ
体調壊して退職したのもあったので、稼働をセーブしながら働いて、今のところフリーランス生活は巧く行っています。最近になってインフラの面倒を見ることがあるけど、会社員時代にあった無茶な激しい稼働はほぼ無いし(障害のリカバリーは別ですw)、外部の人なので良い意味で、ほどほどの関係で仕事が出来て、バランスが取れている気がしてます。
今までプログラミングからインフラまであまり好き嫌いせずにやっていたのが、フリーランスとして仕事をするときに割と効いている気がしています。前職は割と必要になるスキルが限定的だったので、更に昔の色々求められる役割に戻った感じがして、仕事を楽しくやらせてもらっています。好き嫌いしない人のほうがフリーランスには合っているのかもしれません。
今年の後半は少ししか仕事が決まっていないため、収入面は漠然と不安があります。ただ当面はフリーランス生活が巧く行かなくなったら、どこかに拾ってもらおうくらいの緩いスタンスでやっていこうと思います。
そんなわけで今年後半は、お仕事募集中です。